歴史とともに
松北園の創業は、1645年(正保2年)。以来、良質の宇治茶を製造し、全国に販売。明治期より各有名百貨店の商品も手がけて今日にいたっています。
江戸初期の創業以来、度々の戦火、動乱の時代がありました。しかしそれらを乗り越えて今日当社があるのは、ひとえにのれんと信用を誇りとし、よき伝統を堅持しながらもつねに新しい時代を見すえ、経営の合理化に意を注いだ結果にほかなりません。
安心で安全であること 安心で安全であること

クリーンルームを
通過してから工場へ

松北園
FSSC 22000証書

古くは「松北園製茶心得」により品質高いお茶づくりを目指した当社の茶づくりも、その精神はそのままに、現代の流通に適した管理体制を導入しています。食品の安全な生産と流通を管理する国際的なマネージメントシステムFSSC 22000を本社工場全域で導入、そのプロトコルに則った管理を行い、商品を生産しています。従業員だけで構成される「食品安全管理チーム」は経営者から独立したお客様にお届けする商品の安全性を第一義においた活動を行っており、経営陣ももちろんこの活動にコミットしています。
農家と一体となった「宇治茶近代研究会」
お茶は畑で栽培される農業生産物です。その茶葉を加工し、お客様にお届けするのが当園の役目ですが、農家と連携が図られなければ商品の安全性を確保することは不可能です。松北園に荒茶を直接納入する農家はもとより、JA全農とも積極的に連携して、より安全性の高いお茶の生産に取り組んでおります。その一環として、情報を共有する研修会や監査を行う研究会を生産農家と一体になって組織し、安心安全かつ高品質な原料茶の生産に向けて努力しています。
生産設備概略
石臼 石臼は古来より使用されている茶を粉末にする (抹茶の語の由来) 道具です。草食動物が奥歯で植物をすりつぶす様に、茶が10ミクロン以下の微粉末かつ、比較的粒度分布の広い様々な形の粒子に粉砕され、独特のエアリーな風味を生み出します。
機械ミル なるべく石臼に近い特徴をもつ10ミクロン以下の微粉砕を実現する機械式のミルを3台導入しています。密封された製造ラインで粉砕から篩までを連続して行い、安全にお茶を製造します。機械ミルと石臼の最大の違いは同じ10ミクロン以下の微粉末であっても粒度の分布が比較的狭いことにあります。
小分け計量 半自動化された計量ラインはコンピューターによる補正で、粉体独特のバラツキを補正しながら正確かつスピーディな計量を行い、小分け対応ご希望のお客様に対応します。
異物検査 抹茶室で粉砕された全ての抹茶は60メッシュ(1平方インチに60x60 3600マス)の篩をかけ、そこを通過した製品のみが使用されます。また、小分け商品については全量、異物検査装置による異物検査を行っています。
仕上加工 缶詰、シール添付などを自動化してお客様のオリジナル商品作りのご要望に応えます。
分析 弊社が扱う全ての抹茶はその原料について、残留農薬や製品化後の水分率などを検査した上で、法律はもちろんのこと自社の基準をクリアした商品を出荷しています。さらには製造環境のふき取り検査も定期的に行い、清潔な環境で製造を行っています。