玉露と煎茶の違いは、主に茶園に覆いを施すかどうかだけで、
茶摘み後の製造工程は同じです。工程を理解する上でまずは
昔からの方法をご紹介し、今日の機械化へ結びたいと思います。

玉露、抹茶の茶園
煎茶の茶園
昔ながらの手揉み製法で見る茶づくり

炭火を「ほいろ」に入れる
茶摘みされた新鮮な生葉は蒸気で蒸します。蒸している間に横長型の「ほいろ」と呼ばれる手揉み台に炭火を入れ、その上に和紙を何十枚も張り合わせてつくられた「助炭(じょたん)」と呼ばれる敷き台を乗せます。
 

茶切り(葉を乾かす)
「助炭(じょたん)」台に生葉を広げ、葉を手でかき上げながら下からの熱でじっくりと乾かします。(約25分)
 

横まくり(葉を回転)
生葉を手で転がしながら、乾燥させます。下からの熱でだんだん生葉から水分が無くなっていきます。この作業を1時間20分ほどつづけると葉の香りがただよってきます。一番力のいる工程です。


最終作業の「板ずり」。この工程になると和紙台も裂け、補修。
  「横まくり」で茶の形になってきたところで、玉解き〜茶揃えと進み仕上げ用に「板ずり」と呼ばれる工程に進みます。手前に板を置きその板に沿わせるように葉を揉みます。茶葉の形状を丸く伸ばし、色、つや、香気を良くするための作業です。(約50分)
   

茶葉の乾燥
  最後に「助炭」台に茶葉を薄く拡散し、ときどき反転させながら、上から「うちわ」で扇ぎ冷まします。この後、葉と茎などを選り分けるために荒い目の「ざる」でふるいにかけ選別し、すべての工程を終了します。(最初から最後まで約5時間を要します)


いかがでしたか
茶づくりの工程。

この後、茶の個性を生かした合組をして美味しい宇治茶が完成します。
松北園ではこれらの工程を近代設備を元に機械化で生産しています。しかし、製茶工場は機械化されても、自然の恵みを大切にする昔ながらの心は今も変わりません。添加物を一切排除し、健康に良いものだけをお届けしたいと、日々茶づくりに励んでいます。
 
◎合組について
茶葉は収穫される場所によってそれぞれ個性が出てきます。同じ宇治でも茶畑によって「味、香り、色、コク」の違いや特徴があります。
合組は茶葉の良いところを引き立てるために混ぜ合わします。そうすることによって味の良い製品をお届けできます。単なるブレンドとは意味が大きく違います。
私たちが真心こめてつくる宇治茶。納得するものだけを、責任をもってお届けしています。皆様のご意見ご要望をお待ちいたしています。

製茶工場

自動揉み機

精選工場


製造責任者
西田誠士




覆いを施した茶園で摘まれた新鮮な茶葉を蒸気で蒸して冷まし、すぐに高熱で乾燥します。葉はカラカラに乾燥し、まだ茎や軸の残った茶葉となります。その後切断し、乾燥、そして葉と茎などを選別します。
出来上がった状態を碾茶(てんちゃ)といい抹茶の原葉となります。これを石臼で時間をかけて挽くと、新鮮な美味しい抹茶が誕生します。
カラカラに乾燥した抹茶の原料
昔は臼を手で挽きました
クリーンルームを通過してから抹茶工場へ